日向の繭

歌詞

後悔も痛みも知らないとこへ 連れてってよ 背中を丸めた君は空っぽな心を侵す 夜を返して くだらない話をしよう 連載の終わった漫画のストーリー 矛盾を抱えたままで宙を舞う スプーン 伏線はない 狂ったふりを続けて 誰か助けてくれると思う? ブランコは重量オーバー 振り落とされた微生物 その想像の果てと目が合う終わり 構造上の渦を旋回する光 ひとつになれないように 産まれたことを憎まないでね 快も不快も知らないとこへ 連れてってよ 視界を狭めた君は空っぽな心を 満たす 意味を探している AとDの空を切り裂いてまた 引きずってよ 言葉を踏み外したら繭の底、 機体で眠る 海へ還して 優しい祈りを ひとつ、ふたつ、みっつ、 箱に詰めて 壊れた映写機の向こう 突きつけられたファンファーレ 隔離した部屋に音が響いた 君がそっと触れて計画は傾く かたちにならないでいて 羽根をむしって消えないように 小さな不安 朝露の匂い、目を瞑っていて まっさらな母胎で眠る 息を殺して 後悔も痛みも知らないとこへ 連れてってよ 背中を丸めた君は空っぽな心を侵す 夜を返して くだらない話をしよう 連載の終わった漫画のストーリー 矛盾を抱えたままで宙を舞う スプーン 伏線はない