さらさら落ちていくよ 砂時計の砂が 一粒一粒が重なり 今になっていく 雨降りの紫陽花の しずくに見とれてた 気付けばいくつもの 月日が流れていた 自分らしく 歩けていることは嫌いじゃないけど 1日の半分はいつも 砂に埋もれて歌ってるの たくさんの夜空と たくさんの願いを 積み重ねて出来たレンガの家 あのとき あれをしたかった これをしたかった ときどき悔しくなるけど 今、見ている先は ガラスの向こう側 めまぐるしく変わる街の景色 白い砂が落ち切ったのなら 逆さにして とつとつと話すように 壊れた秒針が 一刻一刻の時を ためらっているよ 駅が遠く感じる そんなわたしはカタツムリ 高すぎる太陽を じっと睨みつづけた ときどき感じる 東京に暮らしているという不思議 1日の半分はいつも 砂に埋もれて眠ってるの たくさんの弱さとたくさんの強さを 束ねて膨らんだ紙風船 あれから 何か変わったかな 失敗ばかりで 自信なんて持てないけど 今、見ている先は ガラスの向こう側 心変わりの早い季節たち 青い空が 赤く染まる前にここを出よう 白い砂が 落ち切ったのなら逆さにして