ここで鳴いているのは 愛しているからなのに 「あの空飛んでもいい?」 意地悪に問いかけた 鳥かごの中で 鳴いてる私を見て 彼女は笑った 空を横切っていった 別に何も 不自由なんてない 幸せだし 危険なんてないし すれ違いはゆっくり ジワジワ訪れてくる 理由(わけ)もわからないくらいに重なり合って 音をたてて 少しずつ 寂しさが募り 鳴かなくなった鳥達 けっこういるのよ 気づいてほしいだけなの 頬寄せあって 抱き締めてくれたら 強がりなんて すぐに消えてゆくわ そう愛されたいのよ 老いても忘れたくない 形だけなんて嫌よ 情熱はどこへ行った 照れ臭いのなら時代遅れもいいところね そういう間に傷ついてる 私に興味ないの? 愛してるの? 愛したいの それなのに わからない ほっとかないで 飛んでもいい?