雲間から覗く月の 玉響も捉えるはなく 静寂が夜を駆けて 下弦が笑った あの枯れ果つる 牡丹をなべて咲かそうか 気付くも先も すべてがすべて闇の中 繰り返す夢幻 吹き抜く風よ 袖反すは 泡の如く 交わした一閃 空振るは二閃 彼の姿は 何処に消ゆる 下弦に 舞う月夜 泡沫に消える花の 生立ちを覚えるはなく 風車だけが知った 影の道標 嗚呼 喉を刺す 仕草は誰も見るはなし 知らぬも先も すべてがすべて風の中 交わるは視線 ひきつく術を 流れる如く ひがごと落つる 今宵は花よ 明日は旅人 彼の姿は 誰ぞ知るらむ 飛び交う 矢の如く あの花を刺す 鷹を捕えてみせようか 酸いも甘いも すべてがすべて影の中 駆ける漆喰 瞬く間消え 宵空へと 星を打ち抜く 下弦の月が 知るも知らぬも 彼の姿は 永久 忍ぶ 繰り返す夢幻 吹き抜く風よ 袖反すは 泡の如く 交わした一閃 空振るは二閃 彼の姿は 何処に消ゆる 下弦に 舞う月夜
