嗚呼 花びらが散り飾る中で かけがえのない時代を歩いたね 春風の記憶にそっと包まれ 大空に舞うたそがれ ユラメイテ ユラメイテ 緩やかに飛び立ったサクラは たった一つの物語をたどり 時の流れを胸の奥に告げる 昭和時代に産声を上げ 手拍子に合わせよちよち歩いて 黄色の帽子被り初めて人前で自己紹介 ランドセルしょって 横断歩道白線から落ちぬように渡って 鼻たらし笑ってたのは夢 また目覚ましが鳴り朝寝坊 学生服に着替え今日も走る 初恋と共に花ビラは散る 仲間と卒業証書を投げ 涙流して叫ぶ 掲示板の番号見つめた先は 瞬く満開のサクラ ネクタイ締めて鏡を見る 僕は大人になってた ユラメイテ ユラメイテ 緩やかに飛び立ったサクラは たった一つの物語をたどり 時の流れを胸の奥に告げ 花びらに映る輝く思い出達は この季節に手のひらに戻ってくる 嗚呼 ヒラヒラ散るたび浮かびゆく 相たどる桜道 あの頃の僕がジャンケンを求めてきて消えた 走り抜けていく僕の肩を掴んだら消えた 誰からも愛された僕が何故か泣いて消えた セピアの世界に色が生まれ鮮明に見えた 今が今である喜びを 過去が今と並び合う日を 見つけた時僕は僕にそっと手を差し伸べてた いろんな僕と目が合ってる 君は僕に何を願ってる 渦巻いてく花びらの中で言葉を交わしてた ユラメイテ ユラメイテ 緩やかに飛び立ったサクラは たった一つの物語をたどり 時の流れを胸の奥に告げ 花びらに映る輝く思い出達は この季節に手のひらに戻ってくる 嗚呼 泡沫の姿と歩きゆく 相たどる桜道 やさしい風がほほをなで 懐かしい色をそっと奏で 悲しみさえも忘れてたね 切なさと安らぎを与え また来年もここに呼んでくれ 心に満開の愛を運んでくれ かけがえのない時代を繋げてきた僕達は 過去の世界へと映り変わる ありがとう 明日も足跡重ねてゆく また会おう 僕が繋げる未来で ユラメイテ ユラメイテ 大空に旅たったサクラは 新たな一つの物語をたどり 時の別れを胸の奥に告げ 花びらに映るあの頃の僕達は いつかまた手のひらに戻ってくる 嗚呼 泡沫の姿となる日まで 相たどる桜道 相たどる桜道 相たどる桜道