二人分の嘘は俺がつく それくらいしかできなくてごめんね かばいかばわれながら 暗闇の世界へ向かう 片足で 明るい場所ほど闇は咲く あなたは僕に言いました 少ししゃがれた声で言いました 「お前は汚れちゃいけない」 あなたは僕に言いました きっと寂しがり屋の僕だけに 最初で最後の優しさ まだ倒れるわけにはいかないから 暗い秘密基地には何も無い あったとしても 秘密なんで言えないよ 奪い奪われながら来た道を 戻っていく 片足で 明るい場所では息苦しいよ 一人きりの夜行列車 後先考えず乗りました 窓の外細やかな風 一人きりの夜行列車 迷子の記憶だけ運んでよ 確かめたい事があるよ まだ倒れるわけにはいかないから あなたは僕に言いました 少ししゃがれた声で言いました 黒にも似てる「また会おう」 あなたに僕は言いました ありったけの気持ちで言いました 「必ず迎えに行くから」 ⋯まだ倒れるわけにはいかないから