この世で最初に恋をしたのは誰? 好きって声にしたのは誰? 六等星を眺めていると 君に色んなことを聞いてみたくなる それは魔法 それは呪い それは祈り それは傷口 それは果実 だとして 実って 引力にひかれ 落ちて 腐って 芽吹いて 自分じゃない誰かを求める この世界は そんな渦の連関だと思う 私はそう思う 君はどう思う? 墨色の空を眺めている私たちを あの星に住む人たちが 見つめ返している 彼ら彼女らも この感情を知っているのかな 私が君といるときに感じる喜び 寂しさ 痛み 幸せ 君も全く同じものを 感じているのかな こんなに一緒にいるのに まだ一つも伝えあっていない あの六等星よりも君は遠い だって言葉にしても 形を与えても 溢れてしまったものばかり 真実になる 心の揺らめきが立ちどころに 歌になればいい 形を持たないでいられるのは 歌だけなんだから