これは何でもない日々の話 この夜空にぽつりと浮かぶ月の下 何かひとつ分かった気がして ページをめくったハードカバー 正体不明の淋しさに 僕らは何度も溺れかけて 長い夜を駆け抜けた 出口で君が待っていた 君と息を吸って吐き出した 君を知って分かり合いたいんだ これは何でもない唄だけど なんのこだわりも無いけど ただひとつだけ解っておくれ 僕にはこれしか能がない バラバラになったパズルみたいに 僕らは最初ひとりぼっちで 気の合うピースを集めて 今ここで歌っている そうさ息を吸って吐き出した 意味を知って歩き出した 正体不明の淋しさに これから何度も潜り込むだろう そのたびに僕は目指すよ 君が待っている出口へ 君と息を吸って吐き出した 君を知って 笑い合えた 長い夜もいつか終わりが来るように 物語もいつか終わってしまうから それまで ハッピーエンドを疑わない僕らは 唄を歌うんだ