時計の秒針が二人を刺す 最終電車は5分前 君が涙流したとき こうなるのわかっていた 温もり求めたどり着いた 自動販売機の缶コーヒー 春の息吹はまだ遠く 冬の香りがしてる 眠らない街のどこかに 出口を探しながら 暗闇から逃げるだけの 負け犬の遠吠えだ 夜のせいにしてしまえば 許されるとそう思った 答えがまだ見えないまま 君のその手を握ったこと 朝が来れば二人は またいつもどおり友達同士 白い息が闇に溶けて そこにははじめから 何も無かったみたい 夜に咲いたネオンの光 恋の輪郭を彩った 瞼閉じても消えはしない 青白い残像が このままどこか遠い場所へ 君を連れ去ってしまおうか 臆病な僕にできることは 共に朝を待つだけ 綻んだ心の隙間 縫い合わせる前の 仮止めのような存在なんでしょ? それも思ったより悪くないな 僕のせいでも君のせいでも 誰のせいでもなくてただそれは 手をつないでなきゃ 不安になるほど真っ暗な夜のせいだ 始発までの残り時間 長いようでほんのちょっと せめて今は今くらいは 一番近くにいさせて 夜のせいにしてしまえば 許されるとそう思った 「この恋はもう忘れよう」と あの日の誓いを破ったこと 君の言葉借りるならば きっと僕ら似た者同士 優しいフリ演じている 本当は独りになるのが怖いだけ 自販機の前 束の間の愛 震える寂しさを僕に預けてよ 夜のせいにしてしまえば 夜のせいにしてしまえば 夜のせいにしてしまえば