最初の朝に雨が降って 溶け出した過ちは 遠い春の日 溢した冗談 笑うあなたに滲んだ 「どうか忘れて」なんて 目を閉じてさえも 言えないままで 何度も繰り返し見た夢から まだ醒めない 胸を裂くようなことも 忘れたくないんだ どれもがまだ温かくて 溺れていたい 最後の朝に雨は止んで 抜け出したあの街は 次の季節へ移ろう 散々揺れる私を除いて 随分此処も変わり果ててしまったね 「どうか忘れないで」と 約束しなくても 消せないままで 何一つ失くせないものばかり 両手じゃ足りないけれど 青い思い出と共に 全て閉じ込めて ただただ眩しかった日々よ これで、さようなら