変わり果てた この部屋で残ったもの探した 無機質な面影と 君のシャンプーの香り 寒いからと厚着して出掛けていた 春に 『桜はもう、 散ったよね?』って笑い歩く川沿い お気に入りのスニーカーと 君がくれたマフラー 『東京はもう 暑いね』ってわかっていたんだよな すっきりとしすぎた洗面所 外れたままのカーテンも いなくなったあの日のまま 人形だらけのベットも 赤丸付きのカレンダーも 幸せだったあの日のまま 変わり果てたこの部屋で 変わらないもの探していたんだ 同じはずなのにどこか違うんだ 君のシャンプーの香り 満開の桜や満点の星空 豪勢な食事や あの映画が見たいんじゃない 散りかけの桜や 都会の一番星 別に興味のないあの 映画だっていいんだよ 君とならば 変わり果てたこの部屋で 変わらないもの探していたんだ 傷つけるたびに嫌になる それでも好きだと君が言うから 君の声を思い出すたびに 僕は会いたくなるんだよ 戻らなくても変えられないんだ 君のシャンプーの香り 君と僕の終わり