綿のスウェット ポッケの恋を握り締め 噛み締める 街灯の下で座って 空に巣掻く 黄ばむ橘が黒を彩る 頬に触れる手の感触 その記憶をループして 右に香る君の 程よい苦味に恋をしていた 夜の凍てつく空気に 煙を燻らす ぎこちなく白い灰を落とし 粒状に煌めいて揺れる 綿のスウェット 些か長い 伸びる袖に懐かしむ 雲は遠くへ向かって 時を問わず 黄ばむ橘が黒を彩る 黄ばむ橘が黒を彩る 頬に触れる手の感触 その記憶をループして 右に香る君の 程よい苦味に恋をしていた 夜の凍てつく空気に 煙を燻らす ぎこちなく白い灰を落とし 粒状に煌めいて揺れる 頬に触れる手の感触 微かに浮かぶその残像 鈍い光に感光する記憶 ただ淡く滲んで ぎゅっと ポッケの恋を握り締め 駆け抜ける こびりつく白い灰に 惑って