見知らぬ街の あの少年に、とどけておくれ この言葉を……。 風にゆれる花を 「きれいね」とあの人は言った。 ぼくは、今まで 何も気づかなかった。 風にゆれてる花が 君には、見えますか? 見ようとしなければ、 何も見えはしないのです。 急ぎ足で通り過ぎて 行くなんて、 君にも知ってほしいな、 心のとびらをあけて。 <♪> 君に聞こえますか? ぼくのこの声が、 いつまでもうつむいていないで、 顔を上げてごらん。 風にゆれてる花が そこには見えるはず、 今すぐとどけてあげたいな。 あの人からもらった、 ほほえみを、君にも 風にのせて。 とっても悲しいことが あった時、つらい時、 だれでも、他の人から ほほえみをもらうものです。 そして自分もほほえむことが 出来る様になるのです。 だから今度は君にも、 ほほえみをあげたい。