ぽっかり空いた 穴を塞いだ その正体は どうせ、愛だ でもやっぱり泣いた もう行き止まりだ 君だったのに 君じゃなかった 東京の街に訪れない朝 蛍光灯が月より明るい3時半 部屋の電気は消して 身支度もしたから 眺めのいい角部屋に越した時 右隣に綺麗な女の人が住んでたよ 左の壁に付けてベッド 置いてたけど 恋はやっぱり キスをしたり 濡れる夜に身体を重ねたり って恋愛映画の台本の様な そんな結末は迎えに来やしない 全部どうせ、愛のせいなんでしょ 運命様 ほんと勝手だな もう黙ってなさい てな訳で結局 ぽっかり空いた 穴を塞いだ その正体は どうせ、愛だ でもやっぱり泣いた もう行き止まりだ 君だったのに 君じゃなかった カギカッコから始まる小説 みたいにありふれてる出会いでも 僕らは違うでしょ いや、君だけでも 違うと思わせてくれよ この関係は過ちなんかじゃないよ 誰かの当たり前にうんざりしてる 自分自身に恥じないよう 生きてるだけ 色褪せない純白の心を僕にください 穢れを知らぬまま ありのままの君を知りたい 罪と罰が君を処すものなら 言ってやるよ 「誰が誰に抱く為 愛は生まれ朽ちるの」 "僕ら" が"僕" に変わる事 君の仕草を忘れる事 それがどれだけ怖いと思う 謳い文句は"愛" だって 薄情な歌うたって 枕を濡らしたって 暖かくも何ともないのよ そんな事分かっていて 最初から分かっていて 君は僕じゃなきゃ 満たされ無いんだって 東京の街に訪れない朝 ラジオのツマミを少し緩めた 流行りの曲は朝を急かすしさ 増えた白髪と夜に白を切る 消えかけの蛍光灯と5時半 日が昇る頃 月すら残り香 僕らの全ては ありゃしなかった ほんとにそうか 教えて四畳半 性のせいにして隔てては 他人の顔して街 出かけてた その手 強く繋げれば タラレバ 人間の服着た空っぽだ これからの僕らを満たすのは 愛か否かは 今は不確かさ 玄関が開く音がした カーテンの裏で影と化す朝 ぽっかり空いた 穴を塞いだ その正体は どうせ、愛だ でもやっぱり泣いた もう行き止まりだ 君だったのに 君じゃなかった