思い出すたび苦しくなるのは かけがえのないことの 証明なのかな? それならばきっと神様は 意地悪なのね おとぎ話の終わりは 案外こんなもので 取るに 足らなくてもわたしだけのもの 世界のどこかでまた巡り会えたら どんな顔するかな 喜びに溢れしがらみのない日々を あなたと笑い合えたら どれだけいいだろうかなんて思うよ 失うたび気づいていたんだよ 悲しいほど繰り返していくんだと 孤独もさ絶望だってさ あなたといれたから在るんだね 天使たちの逃避行はもう怖くないよ でも最期までこの手を握ってて 世界の果てを一緒に見たかったな 今でも思うよ やりなおせるならばどこからにしよ うか もう一度あなたと会って 今度は何て言おうかなって思うんだ どんな未来を信じていたっけなあ 願うにはあまりに脆くて 手放すにも諦めが悪くて 抱えきれなくなった 震えた声で嗚咽を漏らして 見つめるあなたの顔がなんだか 笑えて 涙で溶けていく二人の魔法 もう泣いたりしないでよ 最期に見るのがあなたの泣き 顔だなんて 悲しすぎるもの こんな感情すら溶けて 忘れるのかしら 「あなたは 私にとっての瞳の林檎なのよずっと 忘れないでいてね」