いたずらに煙草をくわえ 夜ふけの窓 さびしいよさびしいよと 心がわめく 夏の夜が微笑み忘れ にわか雨が あのひとをぬらしている 背中も胸も お芝居の終わりのように カーテンをひいて 駈けて行くあのひとの 姿をかくす 何が私に起こったか 誰も知らない それでいい それでいい 二人だけのこと 口紅を落とした顔は 子供っぽい まいったりまいったりは しないと笑う 想い出は重過ぎるから 写真も捨てて あのひとがくれたものは 明日は捨てる お芝居の終わりのように 手を叩きながら 恋をした日のことを 見送りましょう 何が私に起こったか 誰も知らない それでいい それでいい 二人だけのこと 何が私に起こったか 誰も知らない それでいい それでいい 二人だけのこと