霧の向こう光は揺れる 声なき声が胸を打つ 夜の風に身を任せ 足音だけが道を描く 霧の中で声が震える 「見えぬものに縛られるな」 孤独の波間で手を伸ばす 水面に映るのは、ただ虚ろな自分 光と影が交差する街角 呼吸ひとつ、心ひとつ 流れる時間に背を向け 誰も知らぬ名前を口にする 無数の窓が笑う、無言で 「見られてもいない、 触れられてもいない」 狂気は恥ではない 寂しさを抱きしめるだけ 教えてやる、壊れた秩序の踊りを 手探りで、何度でも形を変えろ 砂の城は崩れるけれど 手のひらで遊ぶ価値は残る 世界が嘲笑っても構わない 影の中で自由に揺れていろ 狂気に抱かれ、声をあげろ 夜が明けるまで踊り続けろ 繰り返せ、壊れた秩序の舞踏を 間違いも正しさも飲み込んで 光も闇も、誰のものでもない ただ自分の足跡だけが道を示す 誰かのためでなく、自分のために 流れに抗わず、流れに委ねる 意味はなくとも、存在する証を刻め 夜明けは必ず、闇に訪れる 花びらを捨てた街の片隅 息を忘れた人々が立ち尽くす 言葉を知らぬまま、風を待つ 世界は答えをくれず、 問いだけを残す だから踊れ、規則も秩序も捨てて 狂気に抱かれ、笑え 無数の影の間で ただ自分の足跡を残せ そして気づくだろう 光も闇も、誰のものでもない 夜の声に耳を澄ませ 自分だけの旋律で、歩き続けろ
