陽炎のようなあの夏は いつもと同じ匂いで 「それでいいのさ」と笑えたら 夢のままにしよう 青いレンズを覗けば あの日見た日差しに溺れる 淡い水面の波の音が この胸に響いている その濡れた黒髪を追いかけてゆく 教室の向こう側のプールサイドにま た憧れて 揺らめいて揺らめいて 黒い影が色褪せてゆく 陽の当たる窓側の席で夢を見てる 陽炎のようなあの夏は いつもと同じ匂いで 「それでいいのさ」と笑えたら 夢のままにしよう 泡のように弾けてゆく あの太陽も夏の色さえも 少しかすんだその声に 胸を焦がすのだろう その濡れた黒髪を追いかけてゆく 教室の向こう側のプールサイドにま た憧れて 傷つけて傷つけて その心に傷をつけるのだ 「これが恋のすべてだろう」なんて 君が笑う