12月に生まれた 白い肌の赤子が この世界を見上げて 大きな声で泣いた 「なんて所だここは。 誰もが笑いながら、 その手に持った銃を、 頭に突きつけている。」 或る者は気が付いて すぐに引鉄を引く 或る者は考えて それを他人に向ける 飛沫を上げる赤が アスファルトに固まって 通りは今日も真っ赤 誰も気付かないだけさ あぁこんな頭じゃ 何も解らないまま 終わっていくよ そして今 赤子の手に 拳銃が渡されていく さあ 何をこれから撃ち抜くの 誰かの血で染まっていくその手で 今そこに見えている全てが それでもう全部なの 他には何もない 12月に生まれた 白い肌の赤子が この世界を見上げて 声を上げて笑った 「私が生きるここは、 とても寒くて暖かい。 ところであなた誰? 私を撃ち抜くの?」 〈♪〉 今も 気づかぬままで 何かを踏みにじって生きている あの日 銃を渡された赤子 それは紛れもなく僕らだよ さあ 何をこれから撃ち抜くの 自分の血で染まっていくその手で 今そこに見えている全てが それでもう全部だって 他には何もないんだ