すこしだけでいい あとちょっとだけでいい 贅沢は言わないから せめて、 足さずに引かずに 同じ人じゃないから 右手と右手は繋げないね もうなんにもいらないから わたし、フィクション すこしだけでいい もうちょっとだけでいい 正解はいらないから はやく地球に触って 同じ人じゃないから わたしはわたしでいられないね もうなんもいらないから わたし、フィクション 暗い 暗い トンネルを抜けたら きみがいると思ってたのに 触れられないのなら いないのと同じさ わたしの声は遠く遠くに散ったんだ 風の匂いが変わった 「ねぇ、きみも分かった? 世界の終わりに香った匂いと同じこ と」 すこしだけ眠い あとちょっとだけ寝たい 戦争は終わったから どうかこのまま隣に 命より重いもの見つけたら教えてほ しい もうぜんぶ嫌になっちゃうな わたし、フィクション 長い 長い 睫毛のさき ふしあわせが似合うふたり 触れられないのなら いないのと同じさ わたしになればきみにも分かるはず だ! さようならって笑った ねぇ、きみになりたい 生まれ変わったら 素直に生きてみたい なにもいらないから せめて側にいて 世界の終わりなんてとっくに見てき た 触れられないのなら いないのと同じさ わたしの声は遠く遠くに散ったんだ 風の匂いが変わった 「ねぇ、きみもわかった? 世界の終わりに香った匂いと同じこ と」 すこしだけでいい あとちょっとだけでいい 贅沢は言わないから、わたし