積み上げた本の山 要らない物は捨てようと決めた 久し振りの休日 思い出にまぎれてた 色あせた暑中見舞のハガキを 見つけて懐かしくて 差出人の彼は一学期だけの同級生 そういえばあの時から 二人話せなくなった 休み時間に落書きされた 黒板のピンクのチョークは 彼と私の名前とハートマーク 好きだったのに好きと言えずに 初恋は始まらなかった 夏の初めの淡くせつない想い 日暮しが鳴いている 照り返す夏の太陽 やさしく風に包まれた頃 夏休みにまぎれた 無邪気なウワサの代わりに 遅れた暑中見舞届いた 「突然ですが僕は 九月から転校します 本当の事を言えば もっと話したかった」 失くしたくない大切なもの 二番目のひき出しにしまう おもちゃの指輪や桜貝と一緒に 好きだったのに好きと言えずに 初恋は始まらなかった 遠い昔の青くせつない想い
