さえずる亡き帽子 岩に窓渡り 演技も 意味歌う子供たち 雨を竹に受け守るは粉雪 人のいない 空洞の破裂 直線しかない ふらつく足 歩く位置の 見えない通り 風雨 手を見ない 溜め落ちる上の網膜 苦しまない 信号の羅列 迷いがない 知恵の価格 怖がるまでの かかとのはずみ 爪の息 朝になれば白んで 舞台の点 血を載せた 敷衍に気を憑く 農道の汗 軽んじては冴えきって 蛇も寝た 怖いのは 冷めた浮きの背 もどかしい店内 人の数が合わない 風上にも置けない 人のいない 空洞の破裂 直線しかない ふらつく足 歩く位置の 見えない通り 狂い和解のあの日と溶鉱者 歩き来た煙のシャワー 潜りかけた子 早めに見た文字の温度が許して 欠ける手は屋根の板 裏も賑やか 歩かす子供たち 影を落とす目の正体 駆け巡る藍の庭 柵は道連れに消えた