真っ赤な嘘で真っ青な顔になる 心の声をあばけよ 真っ赤な色か真っ青な色になる 甲羅に手をかざせよ 「本当の国」という 地図にない国がありました 「本当の国」の王様は 嘘が大嫌いです 王様の誕生日 女王様が1匹の不思議な亀を プレゼントしました その亀に嘘つきが触ると 甲羅の色が赤色に 正直者なら 青色に変わると言うのです 「お前はこの国を愛しているか」 王様の問いかけに 家来達は「はい」と答えました 甲羅が赤色になった者は 殺されました 「嘘つきどもめ 口ではなんとでも 言えるじゃないか」 家来の数は 4分の1になってしまいました 手を伸ばせ 王様はペットの犬に 「俺を愛しているか」とききました 犬は亀をくわえ池に投げました 池から同じような亀が 沢山生まれました 人々は亀を持ち帰り 互いに試しました 一晩で町は静まり返りました まるで正直者のように 黙っている 真っ赤な嘘で真っ青な顔になる 心の声をあばけよ 真っ赤な色か真っ青な色になる 甲羅に手をかざせよ らいらららららららいららら とぅーるとぅるー とぅとぅらいやいやー 本当の国を のっとろうとしてる者がいました 女王様です 女王様は王様の食事に 毒を盛りました 翌日王様が倒れました お城の一同が見守る中 王様が沈黙を破りました 「俺を愛しているか」 女王様に問いかけました 「愛してます」 震える手で亀に2回触れました 甲羅は青色になりました 安らかな表情を浮かべ 王様は息を引き取りました 「愛してるわ」 再び触れると今度は赤色に チョンチョンと 2度触ると青色に変わりました この亀は1回触ると 赤色に変わり 2回触ると 青色に変わる仕掛でした 城にいる家来は この仕掛けを知ってる 女王様の手下たちです 喜んでいる女王様の首を 1人の手下がはねました その首をまた別の手下がはねました 「俺様が次の王様だ!」 「俺様が王様だ!」 殺し合いが何日も続きました 目を覚ませ 本当の世界 こうして「本当の国」は滅びました 池に亀を残して 赤と青が点滅を繰り返しています その後 世界中で 「嘘の国」が生まれ 「嘘の国」は 「本当の国」のように 振る舞っています 赤と青が 点滅を繰り返しています まるで正直者のように 微笑んでる 真っ赤な嘘で真っ青な顔になる 心の声をあばけよ 真っ赤な色か真っ青な色になる 甲羅に手をかざせよ らいらららららららいららら とぅーるとぅるー とぅとぅらいやいやー とぅるーるるる とぅるーるる 1個 2個 嘘 本当 真っ赤な嘘で真っ青な顔になる 心の声をふさげよ 真っ赤な血の色真っ青な星の上 うかべた嘘を許そう きえない心を言の葉にのせて はなつのさ 真っ赤な嘘