柔(やわ)らかな翅(はね)を夜空に浮 かべて 冷たい空気に身体を預けて 欲しいものなんて1つも無いのさ この夜が流れてく 藍色(あいいろ)に沈んだ街を こぼれそうな程月照らして 終わらぬ今日も こんな時代も ガラスのように澄(す)み渡る 戻らない日々をいつまでもなぞって 今あるものを忘れそうだ 軽やかな翅(はね)で鮮やかに舞って 時間という波に身体を委ねて 迷うことなんて1つも無いのさ この夜に流れてく 群青(ぐんじょう)に飲まれた街に あふれそうな気持ち持ち寄って 寝れない今日を 痩せた明日(みらい)を 呪文のように唱えてる 曖昧(あいまい)に染まる想い 揺れる二つの影 (進行形で問題抱えて 流線型のヒントは霞んで 結局見つけられない 航海図を 現在形の後悔抱いて 紡錘形の感情砕いて 享楽的な群像混じり漂うだけ) もどかしい日々を何度もなぞって 手にしたものに意味があるかな 柔らかな翅を夜空に浮かべて 冷たい空気に身体を預けて 欲しいものなんて1つも無いのさ 震えてるその手を伸ばして 星には願いを 君にはそう 愛を 両手に咲く花は全て預けて 残るものなんて1つも無いのさ この夜が流れてく (透明な翅を拡げ泳ぐ星空 僕たちもそうしていられたら)