草葉の陰でね ふたり育んだ 秘話なら うつくし 誰にも云えない 色香に酔い痴れ 乱痴気 騒げば 肌と肌を重ね 貴方しかいないと浮かれ 刹那の裏事情 殺めた心 すべて 漏れる 溜め息の侘しさは 私、誰かのものになれない 枯れた 花びらに張る蜘蛛は 緋く猥らなカラァで 愛から 愛へと 渡る騙り鳥なら 撃ち落としませう 翼を 捕らへ この目の中で 四六時中縛れば 語り尽くせよ 狂言 誰でもいいから この寂しさだけ 埋めたい 果てたい ヒトという字面 抑も不完全 唇、乾ひて 櫻の樹の下で 交わした約束は故事で 散り散りに舞い散る この結末、可笑し ひとり ひとつ持ち合わせてる 理屈 不自由な方ですねと 枯れた 花びらに張る蜘蛛は 緋く猥らなカラァで 夢から 夢へと 渡る騙り鳥なら 撃ち落としませう あたしの 想ひ その指先で 弄ぶといふなら 最早 終わりかけてる夜に 貴方、縋り付いているならば 一夜 濡れて悦ばせても 是非に堕ちる愉しみを 出した 性の苦味が絡み 酷く舌先が戸惑うけど これが 最後の夜だと知らぬ顔 嘘だらけの顔 愛から 愛へと 渡る騙り鳥なら 撃ち落としませう 翼を 捕らへ この目の中で 生きて 夢から 夢へと 渡る騙り鳥なら 撃ち落としませう あたしの 想ひ その指先で 弄ぶといふなら 語り尽くせよ 狂言