誰よりも多くは泣けないが 誰よりも重たい一滴なら流せる 軈てその涙が落ちる時 自らの手のひらで 零さないように救って 再び雫が重なって 重なって 溢れて落とした大きな塊が 一度だけ弾んで 地面に触れて消えた その音はまるで 心臓の音によく似ていた 確かめて 信じた そして確信した この音の世界に気付かされて 音の物語の上に言葉を掛け合わせて それを音楽と呼んで 歌うという表現で 新たな言語として生まれ 変わったんだ 身体が生きたまま心が 死んでいたあの日を 守れなかった約束を 裏切ってしまったあの人を 誰もいなかった日々を 全て背負って 辿り着いた今日にこの詩を携えよう 生きろ 必ず明日は来る 生きろ 必ず明日は来る 無駄なんかじゃない 意味が無い訳ない 信じろ 変わらず明日は来る 生きていたいとか 生きていたくないとかじゃない 生きてみたいとか 生きてみたくないとかじゃない 生きてほしいとかそんなんじゃない 生きろ 必ず明日は来るから生きろ 孤独で在るが故にそこには 誰もいなく 空に向かってそんな詩を詠ったんだ だがいつかは骨になって土に埋まる その上に立った桜の木は切られ 街ができる 人が出逢って命が産まれ 争いが起きて血が流れ 大地を伝い海の一部になって 太陽に照らされて 蒸発してできた雲が降らせた雨 それが誰かの悲しみの上に降り注ぎ ここじゃない遠くへ連れて 行ってくれと願う歌が 初めてひとりの心に触れた時 その人の生きる理由が 芽生えるだろう 愛の花が咲き 優しく紡いで 大切だと想える人に手渡して 幸せに包まれた感情で涙を流した時 何よりも重たい一雫になるだろう 泣いた夜が 数えきれない程あったとして 笑った朝が一度も無いとして どうしても自分を好きになれなくて どうしても自分を許せなくても 本当は認めたくないだけで それがいつも己を動かす力に なっていた事に気付いた時 真っ黒な世界にも真っ白な世界にも 景色は色付いていくのだから 好きである事と愛する事は違う 愛する事と理解する事は似ている あとどれくらいかかるかより どれくらいかけてきたか 何を手に入れたいかじゃなくて 何を失えないか 力は底にある だから底力 進路に立ったんじゃない 退路を絶ったんだ 勝ち負けを知った上で勝ち 負けじゃない 価値に気づいたか曲げたかだ そんな事を考えながら生きていく 何が正しいかわからないまま 生きていく だから何回もわからなくなっていい きっと誰も最初から 何もわからないから 昨日を問いかけて今日を守り抜いた 明日を追いかけて今日に辿りついた あなたが生きていたから 携えられたこの詩と出逢えたんだ 生きろ 必ず明日は来る 生きろ 必ず明日は来る 無駄なんかじゃない 意味が無い訳ない 信じろ 変わらず明日は来る 生きていたいとか 生きていたくないとかじゃない 生きてみたいとか 生きてみたくないとかじゃない 生きてほしいとかそんなんじゃない 生きろ 必ず明日は来るから生きろ
