あてもなく飛び出した 一つ目の宿場町へ 夢の中 彼の人が 今宵も手招きしてる 「西へ向かう」 としたためられた手紙 新たな幸まで預かることを 願ふのか・・・ 求めさまよい五十三次 一縷の望み抱き ほんのかすかな残り香辿る 愛しき声の許へ 二人春何処 何人も顧みず 常世に夢追い続け 募りゆく我が想ひ 受け入れているか否か 「もうついてゆけぬ」 と涙で突き放した その一言が埋まらぬ 距離になろうとは・・・ 揺らぎ戸惑い五十三次 大きな悔い背負い 一つ一つの想ひ出辿る 忘れ得ぬ温みまで 二人春何処 難所続きの限り無し旅の果て 京の風景は 如何なるように映ろふか・・・ 求めさまよい五十三次 一縷の望み抱き ほんのかすかな残り香辿る 愛しき声の許へ 二人春何処 揺らぎ戸惑い五十三次 大きな悔い背負い 一つ一つの想ひ出辿る 忘れ得ぬ温みまで 二人春何処