夕方には鐘が響いて 街はオレンジ色に染まるの 頭の中君の言葉がこだましてる あの日の小さな部屋から 歩んできた道は違えど またここから 同じ夢を見ていようよ 君の声がした 春の麗を纏って 始まりを告げた 凛と透き通る声でした 君になりたくて 伸ばす手は空を切った 届かないと知って尚 無我夢中で音(こえ)を聞いていた もしも疲れたら帰っておいでって 君が言うから寂しくなっちゃうよ 夏風に髪が靡いた 憧れの後ろ姿は 強さの向こう たどり着くその孤独をしのぶ 誰も真似できないような あなたの描く世界に 流れ来る 鳴らない音を感じとるまで 遠い世界で生きてきた 交わることのなかった僕たちは 同じものに惹かれて 今ここにいるんだよ 夕方には鐘が響いて 街はオレンジ色に染まるの 追いかけても また離れゆく背中を見てた また次の春が来るから これで最後だなんて言わないでよ この花を咲かせようよ