お願いよ かみさま 私に言葉を授けないで これ以上あなたの瞳が 悲しみあふれだすのなら 目の前の階段 登りきったつもり ここからは雲のような 何かに変わる予感 でも あとちょっと ここに居てもいいなら この時間 私にください ねえ 言葉よ 私をうらぎらないでね 大切なあなたのために 気持ち伝えてよ いつもの道に落とした ノートとハンカチの行方 ハンカチが 拭き取った夜露は 太陽の夏の 知らせを聞く 私が学んだ言葉で 埋めつくされた このノート ちぎれて紙吹雪となって 空に散る 誰かのためなんて言うのかな 目の前の階段 登りきったつもり ここから見えるのは 別の誰かの話し 居るの? かみさま あなたのせいに しちゃうのに 会いたくなるのは なんでかな まだ こんなに 寂しくて泣いてるのに 思い出になれば美しい なんて怖いよね 今 叶えてほしいこと 許したいこと あなたのすべてを 聞かせてね ただ 寝そべって 静かに耳すませて 福音がいつか聞こえたら 私に教えてよ よく見ていた景色は 目映く綺麗で とても傷ついている