喧しい口に捩じ込んでやりたい 奥の細道 肉の壁を突き破ってやり たい 嗚呼、脳に突き刺せば淫の獄 嗚呼、嘔吐きぶち撒けた…腥い愛 「喰えたもんじゃない」 吐いて棄てた 奈落の底へ突き落としてやりたい 私だけの為に汚い声で鳴かせてやり たい 嗚呼、脳に突き刺せば淫の獄 嗚呼、うねり泣き叫ぶ蚯蚓の群れ そんな私は「ヒト」に非ずらしい 除け者… 「除け者の獣」 押し寄せる愛 逆流の濁流 鼻腔に纏わり付き離れない その酸いは甘美な夜露となり 滑々と光る恍惚 命の伱間 埋め尽くしてやりたい 上も下もなく宙ぶらりん 達磨にし てやりたい 嗚呼、脳に突き刺せば淫の獄 嗚呼、ぐるり…弾けるは満天星 そんな私を指差し嗤う 除け者… 「除け者の獣」