小さなこの火灯してー。 深く焦げついた空の下で 願う声は そう、拾うたびに儚く脆く 砕けてゆく 貴方の優しさを 今はもう笑えない かかげた 掌に灯るこの火が ゆれながら蝋涙を流した 焔芯を囲む白さは 溶けてゆく 煤跡を残しながら 崩れ落ちてしまった 燼灰(じんかい)の上で 祈る子供 そう知らぬ間にこの身に宿った 熱は容易く 風にかき消されるような 儚くて弱きもの それでも手を伸ばし 遺し続けよう 忘られぬ憎しみがあろうとも 降り注ぐ砲弾(あめ)がいつしか 止むように この歌を捧げよう かかげた 掌に灯るこの火が ゆれながら蝋涙を流した 焔芯を囲む白さは 溶けてゆく Ah この火は受け渡し 継いでいくもの 声が尽き 石へ変わり果てても 消し尽くすことの叶わぬ 心へと継がれゆく光を Ah..光を