濡れた空気と路踏む音に 宙を見上げる数も増えて あれだけの熱を抱えた街に 醒めた時間を連れてきた 何を焦っているの 視線は絡まないままで 何を思っているの また胸にしまって もしも生命が明日終わるなら あなたに何を伝えるのでしょう そんな悲鳴に似た想いを映す姿見 きっと何も変わらず私ひとりが 霧散していく刻の足音に ただ哂うだけ 晩蝉告げる終わりの音に 日々の重みが増してくるの ねぇ、どれだけの夜を超えたなら はじまりに戻れるのでしょう ずっと迷っていたの 絡めた指探しても ずっと気付いていたの 心音だけが答えてる いつか季節が移り行く前に あなたの影を塗りつぶしてよ そんな叶わぬ願いを思う 刻のまにまに きっと 漂うだけの私ひとりを 飲み込んでいく帳の中へ ただ・・・ もしも生命が明日終わるなら あなたに何を伝えるのでしょう そんな悲鳴に似た想いを映す姿見 きっと 何も変わらず私ひとりが 霧散していく刻の足音に ただ哂うだけ