道ばたで通りを眺めてた のら犬ミケは たくさんの自転車が 目もくれず通り 過ぎてゆくので この世に確かに 自分が存在してるってことを 忘れてしまうのだった 車輪の音に心、空高く奪われて 少女のすべすべの腕にもたれかかる fantasy 首をふって再び 自転車よけながら歩き出す 「最近おいしいごはん たべてないな、あ~あ。」 爪の音が鳴る ミクリクミクリク 音楽に変わるよ ミクリクミクリク 自分だけのリズムにのって 涙がでそうになったら 空をみあげればいいし 沐浴する人たちを 眺めてたのら犬ミケは たくさんの人が自分で 精一杯で手一杯なので この世に確かに自分が 存在してるってことを 忘れてしまうのだった ゆらぐ水に心、空高く誘われて 少女の甘い息を胸に吸い込む fantasy 首をふって再び 泥んこの土手をかけあがる 「母さんたちと別れたのは いつだっけ?あ~あ。」 爪の音が鳴る ミクリクミクリク 鼻ならして歌う音楽 ミクリクミクリク 自分だけの歌がある 生きてる気分がするのってちょうど これぐらいがいいよね 爪の音が鳴る ミクリクミクリク 音楽に変わるよ ミクリクミクリク 自分だけのリズムにのって 涙がでそうになったら 空をみあげればいいし