もうすぐ発車のベルが鳴る 大きな荷物がひとつ みんなに囲まれているあなた 時々わたしを見た あなたを愛しているんだと 気づいた時には手遅れで 想いが溢れてしまわぬように 何でもないふりをした でも こぼれた滴は時々 隠せないほど大粒だった 本当は届いていたのか?なんて 確かめることに何の意味があるの あなたの後ろ姿 目で追うだけ ついて行きたい ほんとに笑っているんだと 思ってるのならそれでいいの そのまま そのままでいい 色なき風が 季節はずれの旅立ちの場所に吹いて ひとりだけ違ってる気配を 空に溶かしてくれた ああ 命に火がともるように 静かにドアが閉まった 手を振ることさえ忘れていたのよ ほんとに笑っているんだと 思ってるのなら それでいいの さよならまた会える日まで あなたの日々 わたしの毎日 それぞれの今を懸命に生きて どこかの街 心からの笑顔で 今度は本当の笑顔で 会えますように 置き去りにされたホーム 誰にも触れさせないグラス 秋の風に吹かれながら そっとふたを閉めた