人混みに紛れ 俯いたまま 歩いてた あの日に 少し肌寒い寂しさ 居心地が良かった 無言の歌を 静かに流せば 見慣れた四角い夜に 灯りが落ちた あの時聴いた すり切れた胸は トゲを丸めて ぬるり浮いたまま 棒読みの日々に 水に溶けて 君を見てた 触れたら終わると 分かったから 近づけなかった まぶたの中で 小さく踊れば 途切れた楕円の果てに 鎖が落ちた あの日の君が 辛かった意味が 落とした針が ぐるり拾ってた 初めて聴いた 張り詰めた夢が あの日の場所で やはり笑った あの日の君と これからの君が 失くした日々を 見失わずに 歩けるように どんな時でも こんな時代も いつまでも日に染まれ