向けられた露骨な悪意でさえ 他人事のような事象に思える 満足したかなあ ひと知れず吹く風に混ざる鼻歌 家に早く帰らなきゃ 信用ってナイフ突きつけて 脅し合う世界が大嫌い この痛みは繊細に描写する 画面がまた滲んだ そうして変形した化け物に 知らない誰かが涙を流したりするの 排除したいだけど群れてはいたい 咎めたい熱意も正義もありはしない 昨日は当事者で 今日は傍観者Aとして振る舞うだけ 悲しいけど変わらない その期待だって 自分のためのものでしょう 一人が怖いの? 浮かんでは消えていく 言葉の代わりに描くのは 心の中でひとつだけ確かな情熱 この痛みは繊細に描写する 画面がまた滲んだ そうして生まれた化け物に 知らない誰かが涙を流したり 芸術と呼んだりするの