疾風(かぜ)に煽(あお)られ みぞれが吹雪(ゆき)に 海もどうやら 時化模様(しけもよう) 怒濤(なみ)の頭突きを 度胸で捌(さば)き 勇む船足 千島の沖へ 男勝負の ア ドッコイ やん衆船さ 生きて行くには ここしかないと 意地をぶちこむ 北漁場(きたりょうば) 可愛い娘と 女房の写真 守礼(まもり)代わりに 晒(さらし)に巻いて 網に追い込む ア ドッコイ やん衆船さ 錆びたデッキに ぶつかるしぶき 漁師冥利(みょうり)の 波の華(はな) 風にはためく 五色の旗が 夕陽背負って 潮路に映える 大漁土産の ア ドッコイ やん衆船さ