通過電車越しに 君を呼んでみる 濡れた坂道が 返事になっている 星が落ちそうな そんな夢がある 空から下る 導火線みたいな雲 木漏れ日通るショーウィンドウ 君と見てた 写真機(カメラ)は飾ったまま きれいに褪せてしまったよ どこにも月日はやってくるね ねえシェリー 追いかけたあの夏は 誰もが青春と片付けるけれど 夕凪 君と僕はあの時を 確かに止めていたね シェリー いつか描いた本当の幸せとは 誰かの不幸の上にあるってことさ そんな一行の間違いに気付くために 僕らこうして歳を取るんだろうか 溶け込む配電線に 風は線路 今 鳥が降りたところ 俯くものじゃないね いつでも心は側にいるよ そうやって僕を押す晴れた声が 流星の見える岬で作った歌が ねえシェリー 街はもう灯り出すよ 僕もそう変わっていくよ ねえシェリー 追いかけたあの夏は 誰もが青春と片付けるけれど 夕凪 君と僕はあの時を 確かに止めていたね シェリー 今でも思い出すよ シェリー 通過電車越しに 君を呼んでみる 濡れた坂道が 返事になっている 星が落ちそうな そんな夢がある