水槽の夜 息をひそめる 境界 景色 歪み続けてる その青が濁ってしまわぬよう 僕は躰中に鎖をかけて沈む 水面 独り"行き"をためらう 境界 景色 拒み続けてる 星影を蹴飛ばしてしまわぬよう 僕は宇宙(そら)に背を向けて ただ眠る 「そこなら雨には濡れないね」 笑う君の目は濡れていた その声が身体が、星になる 縛られた躰が、理性を侵す 呼吸をやめたって ココロを塞いだって 命の轍(わだち)が呪縛の様に、 僕に掴み掛かる 光をやめたって アダムに生まれたって サヨナラの愛(アイ)が 僕に喚いている 深街(しんかい) 独り 生きては揺れる 千の感情が流れ込んで謳う 抜け殻になれたのならば いっそ 浮かばれたのかもしれない、と思う 未来を契ったって その名を拒んだって 命の余りが呪縛の様にさ 流れ込んでいく 痛みが溢れたって 不器用ににまみれたって― サヨナラに僕は"添う"と答えた 星の背に手を伸ばした 宇宙(そら)が揺らぐ音がした 千に切れる暗礁 朝の藍(アイ)と浮かばれて 「鎖はもう 錆び付いているのでしょう?」 呼吸が乱れたって ココロが震えたって 君との別れが未来の僕を、 繋いでやまない 痛みにまみれたって 歪んでまた濡れたって 不器用な僕の人間讃歌だ 鎖、境界 宇宙(そら)に千切れて解ける "アイ"と呼ぶには 少し淡い雨 混ざってゆく青は 「サヨナラ、アダム」 ―その色を僕は "蒼(Sou)"と名付けた