涙を流すその部屋には 決まって濡れた傘が重なる それはまるで水溜りに写った 景色に逃げ込むように 閉め切りの窓 薄暗い所 生乾き、混ざり合う匂い 伏せた写真立て 「あと何回これが続いたらさ」 「私を離さないで、 貴方の邪魔はしないからさ」 思ってもない事 君は言うけど それでもいいと思う 雨を愛してしまったから ずっとずっと考えている きっと今も考えている 時に掠れて、委ね委ねられ 募り溢れ、曇りのち晴れ 締切の窓 止みそうに無い愛と 生乾き、混ざり合う匂い 伏せた写真立て 「あと何回これが続いてもさ、 私を離さないとこの雨にでも 誓ってくれる?」 思ってもないこと 君が言うほど また少し雨が強く なって行くような気がしてる