灯火が消える夜に 魂は還るばかり それでも どうか消えないでいて 淡く儚い日々よ 記憶のまま どれほど抱き寄せても 冷たいその手のまま 時を流れるように 遠い記憶に閉じ込めていた 優しい声が突き刺さる 私の全てを射抜くほどに 虹の向こうへ消えていった あなたに声が届くように 涙は見せないで 笑顔でサヨナラを 空蝉は永遠の悲し とこしえに君よ 愛しさに揺れ それは儚い刹那 夢は羽ばたいていた 失うこと 怖くて目を背けた いつでも誤魔化しては 見ないフリをしていた 茜に染まる空を見上げ 思いを馳せる その瞳 瞼の深奥を焼くほどに セピアの海に溺れるように 無邪気な日々は戻らない 涙は見せないで 笑顔でサヨナラを いつでも忘れない 遠い記憶に閉じ込めていた 愛しい声が突き刺さる 私の全てを抱きしめて 遥かな空へ溶けていった あなたにもう一度逢えるまで 涙は見せないで 笑顔でサヨナラを