瞬きもせずに見惚れた あの日の傷が愛おしいな 違う誰かにねだってみても二度と 戻れはしない “あいつなんかすぐに壊れる”って 甲高い声で笑っていた 日々は誰にも届かぬ場所で 声を嗄らして歌い続けても 君はおしゃべりに夢中 聞いてないでしょう? 聞こえないでしょう 悩んでる人に祈りを 病んでる人に薬を 御為ごかしで救われる命が 浮かんでは消えてく 傷が、痛みが瘡蓋になるのが 僕が鈍ってくようで怖かった 「君が、あなたが、 泣き腫らすように」 歌はそんなことのため歌わない いたくて、きつくて、美しいものを ”生きる” が産まれる、域やその息を 愛おしいものたちを 忘れないでいて