ぼんやり霞む歩道ですれ違う人 誰かに電話楽しそうに声がする 同じ所であくびをしていた それはまぎれも無くもう一人の僕さ ある愛のかたちにも似た景色 それぞれに思うところ あるんだろうねえ いつしか重ねてみたりして 想いをなだめる眼差し 悲しい程寄り添う程いつも すり抜けてく様に体を寄せ合って 近付く程見つめる程 いつも見えなくなるのさ 歪み出す自我像音も無いままに これだけどこか 忘れられずにいるのは ちょっとこれまで 感じたものと違うんだ さっき君と僕歩いてるところを見た 無邪気に見せるその横顔懐かしい 寝静まる夜にズレ出す世界 分離して二重の時を刻む どちらかが欲望の作り出した いつしか消えてく幻 笑えるくらい繰り返してる 下手な言葉もいつか 自分を守る盾にして 逃げてんだろう逃げたいんだろう 誰も傷つけたくない、って 身構えるばかりさ悲しい程 ぎゅっと寄り添う程いつも すり抜けてく様に体を寄せ合って 近付く程じっと見つめる程 いつも見えなくなるのさ 歪み出す自我像