Track by森 進一
桜だよりが北へ向けば 白い大地が静かに動きはじめる おやじ今頃ストーブの 側で語らず酒酌(く)む日々か せめて想いを夜汽車にのせたい あゝ わがふるさとヘ 陽ざしまぶしく土も黒く 春が萌え立つやさしさ遠くに見える 友よ元気か嫁さんも おれもなんとか暮らしているさ 今度行ったらふたりで飲もうか あゝ わがふるさとで 雪どけ水が川にあふれ 花のつぼみや木の芽が日毎(ひごと)ふくらむ おやじ口には出さないが 涙にじんだおふくろ便り おれの帰りを待ってるらしいと あゝ わがふるさとよ