カバンも腕時計も 捨てて逃げよう ターミナル 届いたって 何もないけど 風船の帆を張って 果てまで飛べ 割れてしまったって 幸せだよ スローモーションでゆらいでいる うだるような 夏の温度で あなたがくれた アイスのように 平成は空にとけた あのチャイニーズは今も 綺麗に笑う 酒を飲むようになっても 死ぬのは怖いまま 風邪をひかなくなって シロップの味を忘れた 失くしてしまったボールは あの日のまま 最高速で流れていく 夢のような 夏の速度で あなたが吹いた シャボンのように 平成は空にとけた 窓からとんで はだしで走った 訳も分からぬまま 涙を拭いて 埃をかぶった ピアノの色 鍵盤の重さとかも この手が覚えてる スローモーションでゆらいでいる うだるような 夏の温度で あなたがくれた アイスのように 平成は空にとけた 最高速で流れていく 想いが 高く上がって 消えてくように 平成は空にとけた