サム・スミスは18歳で初めて真剣に曲を書いた。青い目のソウル・シンガーのひらめきの瞬間だ。しかし3年間、その曲は若気の至りの駄作として長いこと放置される。感情豊かで自らの個人的な問題にどっぷりつかり、世界と関わり合おうと大人びつつ、若さ溢れる才能を持った多くのシンガー・ソングライター同様、サムは、心からダイレクトに伝わる曲以外は書かないと決心した。息をのむほど深みのあるボーカルと声域によって生み出されるその最初の結果が、2014年にリリースされるデビューアルバムによって、世論のリトマス試験にかけられる。
…もっと見る