ビー・ジーズは1967年のヒット・シングル「ニュー・ヨーク炭鉱の悲劇」で世界の舞台に躍り出たあと、卓越したレコーディング・アーティストとして21世紀まで活躍を続け、最後のアルバム『ディス・イズ・ホエア・アイ・ケイム・イン』を2001年に発表。バリー、ロビン、モーリスのギブ三兄弟は全世界で2億2千万枚を超えるレコードを売り上げ、史上屈指の売り上げを誇るグループとしてゆるぎない地位を保っている。
22枚のスタジオ・アルバム、多数のサウンドトラック(その中にはオリジナル・サウンドトラックとしては史上最大の売り上げを誇る『サタデー・ナイト・フィーバー』が含まれる)をレコーディングしたビー・ジーズは、影響力の大きな独特の3パート・ハーモニーを特徴に、数十曲の世界的ヒット・シングルを飛ばし、ポップ・カルチャーに貢献。ビルボード・ホット100チャートでナンバー・ワン9曲、トップ10には実に23曲を送り込み、『サタデー・ナイト・フィーバー』に使われた「愛はきらめきの中に」「恋のナイト・フィーバー」「ステイン・アライヴ」の他にも「傷心の日々」「ジョーク」「ワン」「ロンリー・デイ」「ワーズ」など数々の名曲を発表している。
『サタデー・ナイト・フィーバー』のサウンドトラックは歴代アルバム中で屈指の売り上げと文化的意義の大きさを誇り、世界中で4000万枚以上を売り上げた。ここからビー・ジーズの世界的ヒット4曲が生まれた他、すでにヒットしていたビー・ジーズの「ジャイヴ・トーキン」「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」も再ヒット。同アルバムは、文化的、芸術的、歴史的重要性を理由に、2013年に米国議会図書館のナショナル・レコーディング登記に登録され、半永久保存されている。
無数にあるビー・ジーズの受賞歴から主なものを挙げると、グラミー賞8つ、アメリカン・ミュージック・アワード5つ、ブリット・アワード功労賞、ワールド・ミュージック・アワードのレジェンド・アワード等。ロックの殿堂、ソングライターの殿堂、ボーカル・グループの殿堂、ダンス・ミュージックの殿堂入り。ギブ三兄弟は2001年に大英帝国勲章を授与された。
…もっと見る