地方の港湾都市、潮鳴市。そこでは正義の形が掟となり、今日も明日も人を走らせる。掟の中で生きられない者同士が出会うとあらゆる物が動き出し、街が乱れてゆく。それに対応するためいろいろと装置が動きだし、有ったことを全て消し去る。右に左、上と下とそれぞれに専門職がおり、あらゆる意味で街を綺麗に保つために彼らは動き出す。街に出れば分かる。トラブルを探すもの、それを利用するもの、餌や罠で人を掟の外に誘い出し、トラブルを作り出す。言わば、明日のニュースのトップを演出するしている訳だ。そんなやつらで街は今日も賑わっている。そして、その陰でその筋の有象無象らが、それを見ているのである。潮鳴市はそんな旨味のある地方都市である。
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