アメリカで生きていることをお祝いしようというという曲で、ソウルフルなヴォーカルとホーンセクションが印象的なR&Bファンク。映画「ロッキー4」の挿入歌。
ソングライターは “I Can Dream About You”(1984年、最高位6位)のヒットを持つダン・ハートマンとチャーリー・ミッドナイトの二人で、「ゴッドファーザー・オブ・ソウル」ことジェームス・ブラウンにとっては約17年9か月ぶり(当時の新記録)のトップ10ヒットになるとともに、グラミーでは最優秀男性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を獲得しています。
映画「ロッキー4」では、主人公の最強のライバルにして深い絆で結ばれた盟友であるアポロがソ連のアマチュア王者とエキシビションで対戦する際の入場シーンで使われていますが、このことについて「ロッキー3」と「ロッキー4」で “Eye Of The Tiger”(1982年、最高位1位)と “Burning Heart”(1986年、最高位2位)を書いているサバイバーのジム・ピートリックは、「(監督も務めている)スタローンは前作を観ていない人たちに向けて、音楽をどう使って最高のシーンを作り出すか悩んでいた」と明かしています。
ヴァース1からフックにかけては、
スーパー・ハイウェイ
西海岸から東海岸
どこに行くにも簡単さ
大陸横断道路でな
ただハンドルの後ろ(※運転席)に座るだけ
どんな気分だい?
行き先がなくても果てしなく遠くても
きっとどこかで自分が見つかる
アメリカで生きている
目から目へ、ステーション(※ガソリンスタンド)からステーションへ
アメリカで生きている
手から手へ、ネーション(※全国)に広がる
アメリカで生きている
お祝いしなきゃ
と歌われており、前年(1985年)にヒットしたブルース・スプリングスティーンの “Born In The U.S.A.”(最高位9位)は愛国主義の曲と誤解されましたが、こちらは正真正銘のアメリカ賛歌になっています。
ちなみに、ホーンセクションも印象的なこの曲ですが、こちらはJ.ガイルズ・バンドのバックを務めていたアップタウン・ホーンズによるもので、彼らの演奏はB-52sの “Love Shack”(1989年、最高位3位)でも使われています。
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