「幽霊の重さを知りたくなった日」
昼休みって、休みにならない。
ご飯を食べた直後ってねむくて、3時間くらい寝てていいなら、そういう時間があって、初めて。
わたしには、昼休みといえる。
みんな、眠くないの?なんで?
わたしは眠い。ただただ眠い。
そういう体質なんでしょ、友だちのユウが言ってきた。その瞬間、ユウとは解り合ってるつもりだったんだ、友達ごっこをしていたんだなって気づいた。この高校に入学してから一年と三ヶ月。むだにしちゃったのかなって、ユウのまえで泣きそうになったけど、堪えた。
家に帰って、くまのヌイグルミのサワリちゃんを抱きしめて、涙枯れるまで泣いた。
ティッシュ箱が空になりそうになって、それで正気になって、スマホ見た。
深夜二時。ユウからLINE五件来てて、ぜんぶ今期のアニメの実況だった。一話飛ばしちゃったし、もう見る気なくした。
ユウのせいだよ。
でも、ユウはわかってくれない。
わたしのことをわかってくれてなかったユウは、わかってくれない。
わたしは、ユウのことをわかっていたつもりだった。
その差異に、たったいま苦しんでいる。
(つづく?)
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